パワハラ110番

ニーチェの格言で強い心を作る!

"哲学"というと、「難解で、理屈っぽくて、取っつき難い」
…というイメージをお持ちの方も多いことでしょう。
確かに、哲学の多くは「善悪」や「認識」について議論するものが多く、
私たちの日常生活や"生き方"には馴染みの薄い学問かもしれません。

 

しかし、そんな中でも、ニーチェ哲学はちょっと違います。
非常に分かりやすく、ストレートな言葉で、
「人間はどう生きるべきか」
有益なアドバイスをくれるのです。

 

例えば、彼が残した名著『ツァラトゥストラはかく語りき』には次のような言葉があります。
(ある意味では"格言"として扱っても良いくらいのフレーズではないでしょうか)

 

「聞け、私はあなたがたに超人を教える。
人間とは乗り超えられるべきあるものである」
『ツァラトゥストラはかく語りき』

 

「人間とは乗り越えられるべきもの」…重い言葉ですよね。
この著作の中で、ニーチェは、
辛い出来事も丸ごと受け入れて自分の人生を肯定できる境地に至った人のことを
「超人」と表現しています。

 

今、パワハラの被害に遭われている方は、そのあまりに理不尽な状況に
歯ぎしりしたくなるような悔しさや、相手への憎しみを感じていることでしょう。
しかし、人は自分の考え方次第で、それを乗り超えることができます。
誰しも、 "超人"になるか
"末人(※超人の間逆。無為に生きる人)"で終わるかは自分次第。

 

人生に目的を見失い、心が折れそうになったら、
ニーチェの格言を思い出してください!

「お先真っ暗」を肯定する

リンダリンダ〜♪リンダリンダリンダァ〜ァ〜♪

 

…ある年代以上の方なら、みなさんご存知ではないでしょうか?
そう、ザ・ブルーハーツの「リンダ・リンダ」です。
「ドブネズミみたい美しくなりたい」というインパクトのある歌詞でおなじみですよね。

 

そのブルーハーツのボーカル、甲本ヒロト氏の"格言"として、
次のような有名な言葉があります。

 

「お先真っ暗というのはすげー前向きな言葉だよ。
真っ暗なんだよ。どこがいけないんだよ。
そん中にすっげー誰も見たことがない、
どんなに勉強したってわかりっこない、素晴らしいものが隠れてるかもしんない。
真っ暗ってことはいいねえ。みんな平等で」
甲本ヒロト(ミュージシャン)

 

一般的にはネガティブな意味で使われる「お先真っ暗」という言葉を
ここまでポジティブに解釈できるとは…さすが!
"甲本節"炸裂の格言ですよね(笑)。

 

パワハラ上司の下で働く毎日は、それこそお先真っ暗かもしれません。
自分はこの先どうなってしまうんだろう…
そう考え始めると、この先のキャリアプランに全く希望を持てない。
…日々の会社生活にただただ絶望している方も多いかもしれませんが、
甲本流に言えば、この先どうなるかなんて誰も分からないのです。

 

パワハラで、明日への希望を失いそうになった時は、
きっと甲本さんお格言が生きる勇気をくれることでしょう。

 

「弱気は相手を強気にさせる」

人間(に限らず、多くの動物がそうですが)には、
自分よりも弱い者をいじめたくなるという厄介な習性があります。
その最たる例が、"いじめ"であり、"パワハラ"ではないでしょうか。

 

そういう意味では、東北楽天ゴールデンイーグルス監督としておなじみの
星野仙一氏の言葉は、パワハラへの向き合い方を
教えてくれる格言と言えるかもしれません。

 

「弱気は相手を強気にさせる、
弱気は強気に押し切られる、
強気は弱気を制していく、
強気は強気を押し退ける」
星野仙一(プロ野球選手・監督)

 

やや精神論に偏った格言とも言えるかもしれませんが…、
パワハラ上司が嫌がらせをする"隙"がないくらい
強気で行きましょう!