いじめは外国にはないのか?
いじめの問題は深刻であると語られ続けています。いじめの問題は各メディアで取り上げられ、日本社会の閉鎖的な性質と閉塞感がいじめへ発展するきっかけを作るのだと指摘されることもあります。会社におけるいじめが日本特有のものかといえば、決してそうではありません。人間同士が集団で身を置いている場所には、世界中どこであってもいじめの問題はついて回るのです。
フランスで会社勤めしている友人は、フランス人の上司とうまくいかずに悩んでいます。とにかく、毎日のように怒鳴られるそうです。周囲が見ている場所でも大声で怒鳴られるため、いつも恥ずかしい思いをしています。些細なことでもキレて横暴な態度をとる上司。その顔色を伺いながら仕事をするのが彼女の常です。また、人種や言葉の違いから、同僚たちからも距離を置かれているように感じていて、その疎外感と孤独に苦しんでいます。彼女には、5歳になる子どもが1人います。フランスに移った当時は「日本のようにいじめの横行しているところで子育てをすることに疑問を感じていたので、子どもを外国で育てられるのは嬉しい」と言っていましたが、実際に移り住んでみて、フランスにはフランスで、フランス流のいじめがあるのだと身を持ってわかったそうです。
一方、インドの会社で事務員をしている知人は、向かい合って座っている女性事務員同士が犬猿の仲で、会議中にも互いを罵り合う始末で辟易しているそうです。互いに互いのことが徹底的に気に入らないようです。仕事の進め方から香水の匂いに至るまで、何でもかんでも文句の言い合いです。互いに喧嘩をしているだけならいじめとはいえないのですが、会社の上司たちが、なんとなくそのうち一方の味方をしている様子なのです。揉め事があったときは、常に一方の言い分しか耳を貸さないのだとか。味方のいない事務員の方は心頭穏やかでない様子で、近々退職する予定になっているのだそうです。
いじめの風潮は、日本だけのものではなかったのです。世界中に、さまざまな理由、方法で、いじめは存在しています。たとえ海外に移り住んだとしても、いじめから逃れることはできないということです。
ただし、海外の場合はあからさまないじめが多く、表面上は何事もないように振舞いつつも陰で嫌がらせをするような陰湿さは日本特有といえるかもしれません。あるいは、世界中を探せば、日本よりももっと陰湿ないじめのある地域がみつかることもありえます。
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