パワハラ110番

労働組合へ

施設長と管理者Mは、社内で起きているイジメを解決するどころか、自分の友人、妹を守る事を優先したのです。その結果、私はすっかり悪者扱いされ、解雇されました。Mは「俺は自分の立場を守れればそれでいい」とはっきり私に言いました。

 

私がこの会社に入って間もない頃、他の社員から聞かされていました。「Mは嘘つきだから気を付けて」と。そして、一緒に働いている期間、Mのやり方を見てきました。そう、自分を守るためなら平気で人を蹴落とすやり方を。
私も予感がありました。Mに逆らうと解雇されると。なので、事前にそうなった時の準備を進めていて、個人で加入できる労働組合がある事を知り、状況を組合の方へ相談していました。施設長から解雇を告げる電話があった後、すぐに組合へ電話しました。そして、すぐに加入し、不当解雇としての争いが始まります。
それからは、組合のアドバイスに従い、色々と準備をしました。

 

そして、団体交渉を申し入れます。
団体交渉には社長一人しか来ませんでした。解雇撤回を求めた訳ですが、既に後任を雇っているとの理由で解雇撤回には応じません。
ですが、「従業員の管理不足があった。申し訳ない」と社長が頭を下げました。後の裁判で「頭など下げていない」と否定しますが…。
書類に記載されている解雇理由は「虚偽の報告による欠勤」でした。
ですが、口頭で色々な事を組合関係者へ言っていたそうです。しかも、ほとんどは嘘の内容でした。
もちろん、全てMが社長に吹き込んだものでしょう。
もう、腸が煮えくり返るとはこの事です。

 

解雇撤回を求めた団体交渉は決裂し、その後の事を組合と相談した結果、裁判へ移行した方が良いだろうとの結論になり、弁護士を依頼する事になりました。
個人的な事情になりますが、家計を支える収入源は私の給料だったため、まずは生活費を確保するため、賃金仮払い仮処分の訴訟を行なう事になりました。
私が依頼した弁護士が遠方だった事もあり、裁判のほとんどが電話会議でした。ですが、実際に裁判所へ出向く事もあり、嫌でも会社側の人間と顔を合わせる事になります。

 

会社は弁護士もつけずにやってきて、意味不明な発言を繰り返しました。
「労基に相談してから解雇しているのに会社を訴えるのはおかしい。訴えるなら労基じゃないのか」、「そもそも、仮処分って何だ」、「仮に賃金を支払ったとして、そっちが本訴で負けたら払った分を返せるのか」、等々。
裁判の進行に支障を来たすからなのか、会社側が判断したのかは不明ですが、裁判の途中でようやく弁護士をつけてきました。

 

賃金仮払いが認められるためには、仮払いがなければ生活を維持できない、と証明しなければなりません。
具体的には所得証明を出したりする訳です。
その裁判期間中、私の車が壊れました。ハンドルが重くて重くて。修理工場に見積もりをお願いしたら、なんと、修理に14万ほどかかると言われました。
そんな余裕があるはずもなく、修理を断念し、重いハンドルを我慢して乗っていました。
それを見かねた義父が、車を買ってくれました(もちろん、中古で、これは義父への借金という形です)。そんな事情も知らないのに「新しい車を買える余裕があるのに仮払いなど必要ない」と会社側から言われたりしました。
当時、私が住んでいた場所は、会社からすぐ近くで、しかも、幹線道路沿いでした。会社の人も家の場所は知っていて、裁判中、よくYが家の前の道路を通っていました。それで私の車が入れ替わっているとわかったのでしょう。
Yの家は会社から20分ほど離れた隣町で、通勤には私が住んでいた場所は絶対に通らないのに、裁判中は頻繁にYが家の前を通りました。まるで見張っているように。

 

それが気持ち悪くて、引っ越しを決意したのです。

 

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