パワハラ110番

本訴、解雇無効を勝ち取る

賃金仮払い仮処分の判決は、もちろん勝訴。
会社側が主張した解雇理由は、どれもこれも後からのこじつけであるため、それが事実だと証明できなかったからです。
私はMやYの行ないを色々な人に相談していて、解雇に至るまでの経緯を知ってくれている人が居たので助かりました。

 

解雇無効を争っての本訴が始まります。
仮払いが確定しているので、ここからは収入を確保しつつ裁判を闘う事になります。
仮処分の裁判で勝っていても、本訴では逆転される可能性が無い訳ではない。
ずっと不安でした。
裁判をすすめていく中で出てくる会社からの反論文。
それを読むたび、本当に悔しくて腹が立って仕方がなかった。
でも、嘘をついているのは会社だし、自分は正しいと信念を持って戦いました。
裁判所へ堂々と顔を出していたMやY。
社長は裁判官を目の前にしても顔を真っ赤にして意味不明な事を言い続けました。

 

 

私は、あくまでも平常心を保つように、事前に叩き込まれていたので、必死で堪えました。
裁判官の心証、というものがあって、やはり印象の悪い言動は避けなければならないからです。

 

本訴は1年くらいはかかると思っていましたが、半年ほどで終わりました。
裁判官から和解の勧めがあったのです。

 

私はあくまで判決を、と望んでいたのですが、賃金仮払いにも期限があり、それまでに本訴が終わらなければ、また新たな手続きが発生してしまう事もあり、あまり長引かせても、との事で、内容次第では和解に応じる事にしました。

 

弁護士同士で和解内容の検討がされ、もちろん、私も意見を述べ、最終的に裁判所で和解内容の摺合せがありました。

 

解雇は無効。
認められました。
和解内容も、まぁ、いいでしょう。という内容で、解雇無効を争った本訴が終わったのです。

 

解雇無効。そのため解雇日に遡って賃金が支払われる。
2か所を兼務していたため、平成23年12月1日、H事業所1か所のみ勤務で復職。N事業所は退職という事になりました。

 

職場復帰を果たし、この一連の争いは終了。
そう思って、また頑張ろうと気持ちを切り替えて出勤した復職初日。

 

ここから怒涛の嫌がらせが始まったのです。

 

平成23年12月1日。
復職初日。H事業所へ出勤。
職場の雰囲気はガラッと変わっていました。
施設長が交代したのです。
MやYと共謀して私を解雇に追いやった当時の施設長はN事業所専任となっていて、私が復帰したH事業所の施設長には社長の息子Tが就任していました。
Tは私が解雇になった当時、社会人になったばかりで、関連グループ会社で働いており、詳しい経緯は知りません。知っていたとしても、MやYから聞かされる一方的な話のみです。
玄関先でTに会い、「よろしくお願いします」と元気に挨拶しましたが、無視。
嫌な予感です。

 

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